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Wartales レビュー — 傭兵稼業の現実を忖度なしで

Wartales レビュー — 傭兵稼業の現実を忖度なしで

著者: Verdict Games 編集部 最終更新:
7.8
総合評価
面白さ 8/10
難易度 7.5/10
操作性 7.5/10
グラフィック 8/10
サウンド 7.5/10
課金圧 6/10
継続性 8.5/10
コスパ 7.5/10

良い点

  • +傭兵団ものとしては本物のオープンワールド。固定難度の地域が「どこへ行くか」を本当の判断にする。
  • +団の維持費があらゆる依頼に重みを与える。賃金・食料・疲労・幸福度がどれも噛みついてくる。
  • +クラスごとに深い専門化ツリーと、戦闘外で機能する職業システム。
  • +最大4人のオンライン協力プレイ。この隙間ジャンルではほぼ唯一。

気になる点

  • 団が大きくなると維持費の周回が緊張から退屈へ滑り落ちる。
  • 度重なる弱体化調整が古参を苛立たせ、直近のSteamレビューは「賛否両論」。
  • 有料コスメティック抱き合わせが完全版の価格として批判された。
  • 膨大なテキスト量のゲームなのに日本語・繁体字・イタリア語が無い。

この記事の結論

Wartalesは傭兵団ものとして最良の一角にいる。理由は明確で、ほぼ他の誰もやっていないこと——団の運営を、レベルスケーリングしない地域を持つ本物のオープンワールドと協力プレイの中に置くこと——をやっているからだ。戦闘は堅実、専門化ツリーは深く、食い詰めた一団が何とか凌いでいる手触りはよく出ている。足を引っ張るのは、養う口が十数人になった頃に緊張から退屈へ滑り落ちる維持費の周回と、長年のプレイヤーを目に見えて苛立たせてきた調整と有料コスメティックの流れだ。世界と戦術のために買うべきで、摩擦のない体験のために買うものではない。

要約

Wartalesは、疫病で帝国が倒れて約100年後の中世世界を、傭兵団を率いて渡り歩くオープンワールド・タクティカルRPGだ。ターン制の戦術戦闘と、賃金・食料・疲労・評判を回す生存管理を組み合わせ、このジャンルでは極めて珍しく「実際に歩ける世界」と協力プレイを備える。 同時に本物の摩擦もある。団が大きくなると維持費の周回が作業に転じ、一連の調整の結果、全体評価は「非常に好評」なのに直近レビューは「賛否両論」に沈んでいる。

こんな人向け: Wartalesの購入を検討している戦術・RPG好き 初心者向け

Key Points

重要ポイント

1

このジャンルでは稀な本物のオープンワールド。地域の難度は固定で、こちらに合わせて下がらない。

2

団の維持費こそが本体。賃金・食料・疲労・幸福度があらゆる判断に圧力をかける。

3

クラスごとに深い専門化ツリー。マイルストーンはLv2・3・5・8・10・12。

4

正直な弱点——維持費が作業化し、調整の連続が古参を離反させ、日本語が無い。

Wartalesが実際に何であるか

Wartalesは冒頭で立ち位置をはっきりさせる。あなたは選ばれし者ではなく、最後の雇い口だ。約100年前に疫病が旧帝国を引き裂き、残ったのは衛兵を雇える者が辛うじて繋ぎ止めている継ぎ接ぎの土地でしかない。そこへ数人の傭兵を率いて踏み込む——ゲーム全体が一つの問いから流れ出す。この連中に給金と食事を与え、付いてこさせ続けられるか。

この枠組みが本作の最良の部分だ。ほぼ全ての判断に値札が付く。実入りの良い依頼が二つの地域をまたぐなら、その分だけ食料が燃える。捕虜は金になるが、他の全員と同じように食う。勝った戦いですら代償がある。負傷には休息が要り、休息には糧食が要るからだ。最初の15〜20時間、余裕が薄く、あらゆる選択が本当に取引になっている間、このゲームは最も強い。

Wartalesは敵をこちらのレベルに合わせない。地域には固定の難度帯があり、どの順で移動するかは飾りではなく本物の戦略判断になる。想定された開始地域はティルトレン(Tiltren)だ。

オープンワールドこそが目玉

Battle Brothersではなく本作を選ぶ理由は構造にある。多くの人が比較対象に挙げるBattle Brothersは抽象化された戦役マップを使う。アイコンが見え、その間を移動し、戦う。Wartalesは実際に歩ける世界を渡してくる。入れる鉱山、漁れる地下墓所、襲える野営、そしてまだ手に負えないかもしれない地域へ続く道がある。

この設計は二つの形で報われる。第一に、探索が意味を持つ。見える地域が生き延びられる地域とは限らないからだ。第二に、マップ画面には出せない手触りが世界に宿る。マーカーをクリックするのではなく、見て回ることで物を見つける。代償はテンポで、移動には実時間がかかり、片付けた地域を横断して戻る作業は本作が失速する場面の一つだ。

協力プレイにも触れておく価値がある。この隙間ジャンルでは本当に珍しいからだ。最大4人が同じ世界を共有でき、食い詰めた一団を回すゲームは、判断を言い争える相手がいると別物の、そしてしばしばもっと可笑しい体験になる。

戦闘は華ではなく堅実

戦闘はターン制で、グリッドは無く、敵と出会った地形でそのまま戦う。中核の概念は二つ。交戦——ユニットは互いをその場に縛り、交戦から離れようとすれば無償の一撃を招く。そして勇気ポイント——攻撃と撃破で溜まり、最も強い技を支払う共有資源だ。

これは機能している。位置取りが効き、側面取りが効き、綺麗な勝利と負傷者3人の差は、たいてい誰と誰を交戦させたかを制御できたかで決まる。ジャンル最上位にわずかに届かないのは多様性だ。同じ敵の型を相手にした多くの戦闘は、機能する陣形が固まった時点で同じように解決してしまい、特に中盤は反復に落ち着きやすい。

深さが宿るのは専門化システムだ。全団員がLv2・3・5・8・10・12で少数の選択肢から一つを選び、名前付きの派生が現れるレベルはクラスで異なる——剣士・ウォリアー・ブルートはLv2で、射手・レンジャー・槍兵はLv3で分岐する。団員を育てるのは長期の投資であり、同じクラス構成の団でも中身は大きく変わりうる。

維持費の周回——正直な問題点

公正なレビューが率直に書かねばならないのはここだ。賃金・食料・疲労・幸福度は、団員が6人のときには優れた圧力である。15人になると雑務になる。

食料は絶えず減り、賃金は依頼の首尾に関係なく期日に請求され、負傷は休息を求め、休息はさらに食料を求める。序盤、これはまさに本作が売っている「切羽詰まった傭兵」の幻想を生む。しかし後半、経済が安定すると、これは意味のある制約であることをやめ、本当に遊びたい部分の合間にこなす事務作業になる。システムは面白い形で難しくなることはなく、ただ規模が大きくなるだけだ。

「常に注意を要求するが後半に新しい判断を生まない管理層」が退屈に聞こえるなら、あなたのプレイを終わらせるのは戦闘難度ではなくこの側面だ。

調整の連続と「賛否両論」の直近レビュー

WartalesのSteam全期間評価は約31,000件で「非常に好評」であり、これは多くの人が長く楽しんだゲームであることを反映している。しかし直近レビューは「賛否両論」に沈んでおり、その理由に触れずにレビューするのは不誠実だろう。

繰り返し挙がる不満は二つ。一つは調整だ。Shiro Games はビルドやシステムを繰り返し見直し・弱体化してきており、長年のプレイヤーの一部は、楽しんでいた戦法を足元から作り替えられたことに苛立っている。もう一つは価格だ。有料のコスメティック抱き合わせが、既存の拡張に上乗せして完全版の価格をどれだけ押し上げるかという点で批判された。

どちらもゲームが壊れているという話ではないし、今日から始める新規プレイヤーが一つ目を実感することはまず無い——持ったことのないビルドを失いようがないからだ。それでも本作の方向性について何かを語ってはいる。最適化した団に何百時間も注ぎ込む種類のプレイヤーなら、地面が動いた前例があると知っておく価値はある。

演出と言語対応

見た目のWartalesは豪奢ではなく、清潔で読みやすい。抑えた絵画的な中世の色調は雰囲気に合い、ユニットの輪郭は明快で戦闘の可読性を支える。サウンドトラックは控えめで、主張せずに仕事をする。決して見せ場を狙わない良質な絵作りで、100時間を過ごす場所としてはこれが正解だ。

言語事情は本物の制約だ。Steamの表記は英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ブラジルポルトガル語・ロシア語・簡体字中国語・韓国語。日本語も繁体字中国語もイタリア語も無い。契約文、会話、ツールチップ、アイテム説明、散文で説明されるシステム——これだけテキストの濃いゲームでは、不便ではなく明確な壁になる。

総評

Wartalesは、天井がはっきり見えている非常に良いゲームだ。ほぼ他の誰もやっていないこと——傭兵団を、固定難度の地域と協力プレイを備えた本物のオープンワールドに置くこと——をやっており、プレイの序盤は本当に優れている。緊張感があり、経済的で、代償を伴う判断に満ちている。戦闘は堅実で、専門化ツリーは複数周を支えるだけの深さがあり、場所の手触りは強い。

足を引っ張るのは、深まらずに膨らむだけの維持費の周回、反復に落ち着きうる中盤、そして古参の好意を目に見えて削ってきた調整と有料コスメティックの開発姿勢だ。世界と戦術と団づくりのために買うといい。管理層が100時間ずっと面白いままだとは期待しないこと。そして金を払う前に対応言語の一覧を確認すること。

ひと目で分かる長所と短所

良い点

  • +傭兵団ものとしては本物のオープンワールド。固定難度の地域が「どこへ行くか」を本当の判断にする。
  • +団の維持費があらゆる依頼に重みを与える。賃金・食料・疲労・幸福度がどれも噛みついてくる。
  • +クラスごとに深い専門化ツリーと、戦闘外で機能する職業システム。
  • +最大4人のオンライン協力プレイ。この隙間ジャンルではほぼ唯一。

気になる点

  • 団が大きくなると維持費の周回が緊張から退屈へ滑り落ちる。
  • 度重なる弱体化調整が古参を苛立たせ、直近のSteamレビューは「賛否両論」。
  • 有料コスメティック抱き合わせが完全版の価格として批判された。
  • 膨大なテキスト量のゲームなのに日本語・繁体字・イタリア語が無い。

FAQ

よくある質問

Shiro Games によるオープンワールド・タクティカルRPGで、疫病が旧帝国を倒してからおよそ100年後の中世世界が舞台です。プレイヤーは明確に英雄ではありません。酒場の掲示板から依頼を受け、賞金首を追い、荷を護衛し、墓所を漁り、鉱山で働く——その全てが、団員に給金と食事を与え続けるためです。層は二つあります。世界マップでは賃金・食料・疲労・評判、そしてどこへ踏み込むかを管理します。戦闘では、位置取り・交戦・勇気ポイントを軸にしたターン制の戦術戦を戦います。物語RPGというより傭兵団シミュレーターに近い配合です。
戦術ゲーム好きの多くにとっては「あります」。ただし目を開けて買ってください。Steamの全期間評価は約31,000件で「非常に好評」を維持しており、Battle Brothers系の団運営を、実際に探索できるオープンワールドと最大4人のオンライン協力プレイに組み合わせた数少ない作品です。注意点は直近のSteamレビューが「賛否両論」に落ちていること。長年のプレイヤーが、気に入っていたビルドへの度重なる弱体化と、完全版の価格を押し上げた有料コスメティック抱き合わせを批判しています。ゲームが壊れているわけではありませんが、古参が惚れ込んだ頃の姿を期待せず、今の姿を買うべきです。
特定の意味で厳しいゲームです。戦闘そのものは公平で読みやすく、交戦範囲を見て手番を組み立て、側面を取れます。しかし敵はこちらのレベルに合わせて強くならないため、難度は「どこへ行くか」から生まれます。終盤地域へ早く踏み込めば、そもそも自分の団を想定していない戦闘に叩き潰されます。もう一つの圧力は経済です。依頼の実入りに関係なく賃金は請求され、食料は毎日減り、不満や未払いを抱えた団員はやがて去ります。負けの大半は戦術ミスではなく、踏み込みすぎと経済の破綻から来ます。
戦術RPGとしては長い部類です。世界は複数の地域にまたがり、各地域に独自のクエスト線、依頼、盗賊の野営、地下墓所、隠し地点があり、Steam実績は235個あります。繰り返し価値は分岐する物語ではなくクラスと専門化から来ます。戦闘クラスは7種、専門化マイルストーンはLv2・3・5・8・10・12にあり、違うクラス構成で組んだ二周目は体感がはっきり変わります。協力プレイも戻る理由になります。
いいえ。Steamの表記は英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ブラジルポルトガル語・ロシア語・簡体字中国語・韓国語です。日本語も繁体字中国語もイタリア語もありません。これは多くのゲーム以上に重い問題です。Wartalesは極端にテキストが多く、契約文、会話、アイテム説明、スキルのツールチップ、そして文章で説明されるシステムの全てが、英語か対応言語を読めることを前提にしているからです。非対応言語のプレイヤーは購入前に真剣に検討してください。

当サイトは忖度なしの正直なレビューを編集方針としています。事実と主観を分け、評価には根拠を添えています。 編集方針を見る

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